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第4話。心でとどける。心をむすぶ。

株式会社アウンズ・ヤナギハラ 代表取締役社長 柳原 一貴氏(静岡県浜松市)
 

No.3 答えはお客様の中に

藤田 「生活情報サービス業」から、今は「ホスピタリティ流通業」へ。先ほどからお話に出ている、事業展開の広がりを想像させますね。
 
柳原 これもシンボルマークやブランド・スローガンの力が大きいですよ。うちは、超地域密着型カルチャーサロンや情報誌の発行、地域ポータルサイトの運営、食品宅配事業や困りごと相談の生活サポート事業、機能訓練専門のデイサービスの事業展開もブランド・スローガンの通りやっているだけです。 
 
藤田 なるほど。「ひととひと。ひととモノ。ひとと暮らし。ひとと社会。そうしたかかわりの結び目として、広く、きめ細やかにお役に立ちたい。あ・うんの呼吸で心ある流通のかたちをとどける」ということですね。
 
柳原 そう、そう。それも「心でとどける。心をむすぶ。」これを軸に事業展開しているだけで、別のことをやっているわけではないから、より多角化しやすくなるんです。アウンズ・ヤナギハラの経営理念にのっとってやっているだけなんです。
 
藤田 まさにそうですね。アウンズ・ヤナギハラは、統一された意図を視覚的なメッセージにしてコミュニケーションをしっかり機能させている。ハートフルなつながりを感じさせるトーン&マナー※8で企業のイメージを発信している。それがたくさんのお客様との接点で重なって、ブランド構築につながっているのがわかります。
 
柳原 もちろん新しい事業をやる難しさはありますけどね。でも、「我々はこの方向に行くんだ」という理念がブランド・スローガンとしてしっかり提示されているから、なんにもブレなかった。会社が向かうべき方向性がしっかりしていれば、それらを実現するための手段はいくらでも考えることはできると思っています。 
 
藤田 それは「戦略」と「戦術」の話ですね。戦略があって、その下に戦術があると。でも実行しなければ実現しない。いやぁ、ほんとに柳原さんの行動力はすごい。いつだったか、大切にしていることは「とにかくお客様の声をよく聞くこと」だとおっしゃっていて、いつお会いしても、ニコニコとおおらかな柳原さんのお人柄が伝わる言葉だな、度量が大きい方だなと感じました。 
 
柳原 答えはお客様の中にありますからね。お客様が持っているちょっとしたひと言をうまく引き出して、答えとなるキーワードを見つけていく。クレームじゃなくてね。
  
藤田 デザイナーの仕事も、依頼主の声をよく聞くことから始まります。相手のお話をよく聞く。わからないことは質問して背景にあるものまで理解しておく。その上で、より良い状況をつくり出すためには、何をすればいいのか。魅力を印象的に伝えるにはどうすればいいのか。それを考えながら、課題を見つけ出し、解決の糸口を探し出す。僕は、それが「デザインの思考」だと思います。そして、最終的にコンセプトやメッセージを視覚言語化して伝わる表現にするのが「デザインの手法」。デザインは、この2つの行為があって成立するんです。デザインは目的ではなく、手段なのです。 
 
柳原 価値は、相手の中に眠っているということですね。答えはお客様の中にある、それを見つけ出して、自分たちの磨き上げた価値と交換する。お互いが価値を交換し合うのがビジネスの根本だと思うよ。実際に、藤田さんのディレクションは心がこもっていたし、できあがったデザインも心に通じるものがあった。「デザインは目的ではなく、手段」。藤田さんらしいね。 
 
藤田 今日お話を伺って改めて思ったことですが、シンボルマークを制作させていただいてから15年。柳原さんをはじめスタッフのみなさん、お客様に愛され、育てられて、大きく羽ばたいているように思えます。これはデザイナーにとって何よりも幸せなことです。これからも永く愛されるマークでありますよう期待しています。今日はありがとうございました。
  
柳原 これからも私たちアウンズ・ヤナギハラは、お客様との関係性をさらに深めて地域の方々の必要なときに必要な声にお応えできる、浜松になくてはならない会社へと進化していきます。「デザインは手段」、これからも上手く活用させていただきます。
 
 
2017年10月23日アウンズ・ヤナギハラにて

     

 



ブルックスタジオ制作実例

>アウンズ・ヤナギハラ

 

株式会社アウンズ・ヤナギハラ(旧 柳原新聞店)

1960年3月3日、新聞販売店として創業。2015年、創業55周年を節目に「ホスピタリティ流通業」としてさらなる進化・発展をするために社名変更。「心でとどける。心をむすぶ。」を合い言葉に、「新聞事業部」「カルチャー事業部」「食品宅配事業部」「健康介護事業部」「生活サポート事業部」と、様々な事業を展開している。
 
▶︎アウンズ・ヤナギハラホームページ

 


 
※1)CI[コーポレート・アイデンティティ]:企業の社内意識と、社外からの企業イメージが、同一化された状態のこと。目標とする企業イメージを確立させ社会に伝えていき、企業のブランド価値や認知度を高めることで、企業の業績を向上させることがCIの役割である。 また、企業内でもアイデンティティを確立・共有し、社員の心のよりどころや誇りとなる役割もある。
※2)MI[マインド・アイデンティティ]:企業理念や企業の方向性、考え方、ビジョンの統一化を図ること。
※3)BI[ビヘイビア・アイデンティティ]:そこで働く人たちの行動、ふるまい、発言の統一化を図ること。
※4)VI[ビジュアル・アイデンティティ]:企業の視覚的要素のすべてをデザイン的に統一すること。
※5)スマイルスタッフ:アウンズ・ヤナギハラの社員のこと。常に笑顔を届けるために「社会との調和」、「人間力の発揮」、「お客様本位」を目標に掲げ、実践している。
※6)アクル:機能訓練専門デイサービス「きたえるーむ」の運営。高齢社会における「クオリティオブライフ=生活の質」の向上に貢献している。
※7)ファーブル:農家さんの畑=ファームとご家庭のテーブルを結ぶ「ファーブル倶楽部」。
※8)トーン&マナー:表現の一貫性を保つためのスタイルや方法などのルール。統一した「らしさ」を与えることで、その魅力は何倍にもなり、記憶にも残る。

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