HOME | dialogue | No.3 丸浜柑橘農業協同組合連合会

第6話。産地の農家を元気にするブランディング。

丸浜柑橘農業協同組合連合会 所長 内山 和秀氏(静岡県浜松市)
 

 No.3 歩みながら継続する

内山 これまでやってきた中で「これが正解だった」というものは、正直わからないんですが、とにかくキャラクターの露出を増やすことは継続してきました。この「継続」だけはやってきて良かったなと実感しています。
 
藤田 でも、その継続がなかなかできないんですよね。
 
内山 それはもう、農家さんにも繰り返し繰り返し伝え、仕組みをつくっていきましたから、大変でした(笑)。でもその分、身になったときの喜びは大きいです。最近ではブルーベリーの出荷量も増えて、商品としてだけでなく原料としての受注が増えたんですよ。ありがたいことに様々な方面から声をかけていただいていまして・・・。いろんなコラボ商品を出させていただいています。
 
藤田 やっぱりキャラクターがあることが大きいですか?
 
内山 そうですね。できる限りキャラクターを提示させていただけるようにお願いしています。地道ではありますけど、これもまた継続していくことですね。そして出荷量をもっともっと増やしていきたいですね。
 
藤田 出荷量が増えたということは、農家さんの数も増えたんですか?
 
内山 課題となっていた高齢化対策として、ニューファーマーという農業経験のない若い人を育成しているんですよ。みかんとブルーベリー合わせて20名程います。
 
藤田 それは未来が明るいですね〜! ブランディングによって売上を伸ばすと共に、若い人材の育成・・・本当に産地が元気になっていますね。
 
内山 実は、まだキャラクターをつくるまでの出荷量がないフルーツも控えていて、それらも今後、みかんやブルーベリーと同じようにブランドとして確立できたら嬉しいですね。
 
藤田 素晴らしいです。これから「三方原台地で採れた果実は太陽の恵みがいっぱい」と認識されるようなフルーツの丘を目指したいですね! そしてゆくゆくは、キャラクターが「丸浜」の安心・安全の印のようになればいいなと思います。
 
内山 いいですね! まだまだこれからですが、キャラクターができて進むべき方向が決まって、やっと基礎ができたんじゃないでしょうか。
 
藤田 「何とかしたい。」と思い立ってキャラクターをつくることも大切なんですが、キャラクターをつくって終わりにせず、キャラクターを育てていることがしっかりとした基礎をつくったんだと思います。
 
内山 それじゃあ、これからも「継続」ですね。日々何かしらの行動をしないと「継続」ではないと感じます。
 
藤田 そうですね、「発信し続ける」ということでしょうか。コンセプトのように変えてはいけないものと、売り方や表現の仕方など変えていくべきもの、その両方のバランスをコントロールして前進していくことだと思います。先程内山さんもおっしゃっていましたが、「何か1つが正解だった」というのはありません。日々模索しながら「継続」して積み重ねていくこと。これが一番だと思います。
 
内山 ありがとうございます。やっぱり時代が変われば、方法や売り方も変わっていきますね。継続と言えば、ブルックスタジオさんも30年続けてこられたわけですよね?
 
藤田 はい、まさに30年間変わりながら続けてきました。コンセプトは30年経った今も変わりませんが、依頼主の目的やお客様のニーズに合わせた表現や媒体は何か、というものを常に探ってきました。僕らの仕事は、デザインが目的ではなくて、デザインの思考と手法でコトを起こすことですから。時代の流れや、お客様のニーズを無視してデザインを機能させることはできないんです。
 
内山 それは僕たちで言えば、良い商品(果物)をつくるだけでは売れるわけではないのと一緒ですね。
 
藤田 その通りです。特に食ベ物は嗜好品ですから、その商品のお客様にとっての価値をどれだけ見つけることができ、正確に伝えられるかが重要です。その伝える方法が時代によって変化するわけです。
 
内山 なるほどね・・・。「おいしそう」を伝える方法は変わると。
 
藤田 僕が子供の頃は、各家庭に段ボール箱に入ったみかんがありましたけど、今は核家族になって、欲しいときに少量を買うって感じですよね。これもまた時代というのか。
 
内山 そうなんですよ。昔はホームドラマなんかでも「こたつにみかん」という光景を目にしましたけど・・・。でも時代は変わります。現代の消費者は鋭い選択眼を持つようになってきましたし、選択肢もたくさんあります。そういった時代の変化にいかに対応していけるかが課題ですね。
 
藤田 最近では、日本国内に留まらず海外への販路も広げられている中で、海外向けのパンフレットや段ボールのデザインもご協力させていただきました。そんな前向きな丸浜さんのお手伝いができているのがとても嬉しいです!
 
内山 これからも産地の農家を元気にするために頑張ります。そしてさらにブランドを浸透させられるよう「継続」していきたいと思います。あ! もちろん、毎日この4兄弟のジャンパーを着てね(笑)。
 
2017年11月15日丸浜柑橘農業協同組合連合会にて

     

 



ブルックスタジオ制作実例

>丸浜みかん
>浜松ブルーベリー

 

丸浜柑橘農業協同組合連合会

1968年(昭和43年)浜松市内総合農協並びに開拓農協をはじめ、静岡市農協、清水市農協、静岡県経済連(旧静岡県柑橘連)、静岡県開拓連の共同出資により丸浜柑橘農業協同組合連合会が組織される。産地規模は約133ha みかん生産者250人
 
▶︎丸浜柑橘農業協同組合連合会ホームページ

 


 
 ※1)丸浜産地活性化検討会:丸浜柑橘農業協同組合連合会が主体となり、年6回程の頻度で開催される産地・農家の活性化を促すための生産者を含めた検討会。

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