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第3話。「山一」だからできること。

株式会社山一木研 代表取締役社長 林 俊哉氏(静岡県浜松市)
 

 No.3 新しいことへの挑戦へ繋げる

藤田 最近、新しい事業を始められたそうですね。
 
 はい、縁あって新しい会社に関わることになりました。その際にも、山一木研のCIの進め方を活かせましたし、「木でつくる山一ならではの自由な発想と繊細な技術」というコンセプトがベースにあることで、新しい事業と相乗効果につながると思っているので、とても良い方向に進んでいると思います。
 
藤田 CIによって進むべき方向ができ、さらにそこに社員のみなさんの想いや行動などのエネルギーがうまく重なったことで道が開けたんですね。
 
 そうですね。良い製品をつくることは企業として当たり前なんですが、シンボルマークやホームページのような見た目の部分から山一木研のコンセプトを感じ取っていただけるようにコントロールすることも大事だと感じています。すごく大変なんですけどね(笑)。展示会などに出展をする際にもやはりその辺りは意識していますし、そうやってブレずに進めていくことで、さらにいろいろと声をかけていただけるようになりました。
 
藤田 それはとても良い傾向ですね。
 
 実は最近、はままつフラワーパークさんから年間の祭事のディスプレイ装飾のご依頼を受けたんですよ。
 
藤田 えーっ?装飾ですか?
 
 そうなんですよ。フラワーパークの職員さん達がデコレーションするための芯材をつくるんです。依頼を受けたときには自分達にできるんだろうかって思うほど大がかりなものでしたが、職員さんの描いたラフを元に自由な発想でチャレンジしました。大変でしたけど、とても上手くいきましたよ。クリスマスには煙突付の、人が入れるちいさな家をつくったり。なんと今は橋をつくっていますよ。
 
藤田 それはおもしろいことが始まりましたね。それは社員の方が積極的にチャレンジするんですか? 
  
 はい、社員全員が山一木研のコンセプトを理解していますから。新しいことを敬遠するのではなく、「面白そうだな」「どうやったらできるだろう」とチャレンジしていますよ。「できない」という発想が最初からないんです。
 
藤田 まさしくコンセプトの、「技術力」と「発想力」で「山一だからできること」をされているんですね。僕はコンセプトの構築とシンボルマークなどの制作やプロモーションに関わりましたけど、実践されているのは山一木研さんですから。社内でコンセプトを共有できている、そこが非常に大きな部分だと思います。ブランドをつくるというのは、当然デザイナーだけで成り立つものではないんですよね。企業側のブランドへの理解と意識がやはり大切だと感じています。
 
 藤田さんと出会って、僕の中でのデザインの重要性が変わりましたね。企業の中のデザインの立ち位置は、どこかの部署の附属になりがちですが、もっと会社のトップ(経営者)の近くに置くべきだと考えるようになりましたね。実際に今、それが良いカタチで機能していますし。
 
藤田 それはとても嬉しいことですね。「ターゲットを変えてみる」とか「販売方法を変えてみる」とか、もっと言えば「製品を開発するときの考え方を変えてみる」というような価値や意味、考え方をカタチにする方法がデザインですから。商品の品質を上げることはもちろん大切ですが、デザインの力で「売れる」をつくり出すことをトップの方が信用してくれるのは、大変心強いですよ。
 
 いくら品質の良い製品をつくっても、それだけでは買ってもらえません。例えば同じ製品があったとして、Aはそのまま売っているだけ、Bは製品の良さを写真や説明で丁寧に伝えようとしている。どちらを欲しいと思うかは一目瞭然ですね。 
 
藤田 「こう思ってください」という気遣いを見せる事ができるのもデザインです。 
 
 そういう意味でも、デザインは本当に重要な部分ですね。経営者の考えがコストのみになってしまって、デザインに重きを置かなくなっては価値も何も正しく発信されません。シンボルマークやホームページ、パンフレットを見て「良いものをつくっているね」と山一木研のコンセプトを感じ取ってもらわなければ、世の中に無数にある製品、企業の中で埋もれてしまいますからね。 
 
藤田 林さんのようにデザインの価値を理解していただける方と仕事ができるというのは、僕の力以上のものを発揮させてもらえることでもあると思います。常にチャレンジしていこうという気持ちと、発信していこうという考えがあってこそ、デザインは効果を発揮できるものだと思います。 
 
 
 
2017年10月24日 山一木研にて

     

 



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株式会社山一木研

創業当初より培ってきた木を用いた梱包材の製造・梱包の技術と知識をもとに2007年より木工製品事業を開始。「木でつくる山一ならではの自由な発想と繊細な技術」をコンセプトに地球環境保護にも取り組みながら製品開発を行う。代表する商品にピアノ補助ペダル「M–60」、地元天竜杉を活用したピアノ椅子「クラシイス」がある。
 
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